「5歳になっても、おままごとが大好き。幼いのかな?」
「周りの子はおままごとをしているのに、うちの子は全然興味がない……」
子どもの遊びを見ていると、ふと心配になることがありますよね。
特に5歳頃になると、できることも増えてきます。
ひらがなに興味を持ったり、工作をしたり。
友達とルールのある遊びを楽しんだりする姿を見ると、「もうおままごとは卒業する頃なのかな?」と思う方もいるでしょう。
反対に、おままごとをしない子を見て、「女の子なのにおままごとをしないの?」と気になる方もいるかもしれません。
どちらにせよ、子どもの発達において心配になることはありません。
この記事では、5歳のおままごとは幼いのか、いつまで遊ぶのか、そしておままごとを通してどんな経験ができるのかを、元保育士としての視点も交えてお伝えします。
5歳でおままごとが好きなのは幼い?しないのも大丈夫?

5歳でおままごとが好きだからといって、それだけで幼いとはいえません。
そして、おままごとをしないからといって、それだけで心配する必要があるともいえません。
子どもには、それぞれ好きな遊びがあります。
まずは「おままごとをするか、しないか」ではなくて、その子が何に興味を持っているのか、何をして遊ぶことが好きなのかを見てあげましょう。
5歳|おままごとが好きなのは幼い遊びではない
5歳のおままごとを見ていると、小さい頃とは遊び方が変わっていることがあります。
小さい頃は、食べ物のおもちゃをお皿に乗せたり、人形に食べさせたりするだけだったかもしれません。
ところが5歳頃になると、
「今日はご飯屋さんしよう」
「私がお店の人だからお客さんになってね」
「赤ちゃんがお熱があるから病院行こう」
など、子ども自身が遊びの設定を作ることがあります。
何も入っていないお皿を見て、
「カレーできたよ」
と言うこともあります。
椅子を並べて、
「ここがお店です」
と決めることもあるでしょう。
つまり、目の前にないものを「あること」にして遊ぶのです。

子どもって遊びの天才!
現実に存在しないのに想像で遊べるんだから天才だよね!
なので、
「5歳なのにまだおままごとをしている」
と年齢だけで考えなくても大丈夫です。
むしろ、見てほしいポイントは「どんなおままごとをしているか」です。
たとえば、
- 自分でストーリーを考えている
- 登場人物を決めている
- 「次はこうしよう」と遊びを変えている
- 親や友達と会話しながら遊んでいる
- 身近な大人の行動をまねしている
こんな姿があるかもしれません。
私が子どもたちを見てきて感じることは、同じ「おままごと」という名前でも、子どもによって楽しんでいる部分が違うということ。
料理を作ることが好きな子もいれば、「お母さんになりきること」が楽しい子もいる。
お店のやり取りが好きな子もいれば、友達と物語を作ることが楽しい子もいます。
だからこそ、「5歳でおままごとが好き」なことが=幼いと感じたことはないのです。
おままごと遊びをしない?!遊び方には個人差がある
では、5歳になってもおままごとに興味がない場合はどうなの?
ここで一度、「女の子ならおままごとが好きなはず」という考えから離れてみましょう。
今回、私が「女の子なのにおままごとをしない」という相談を受けたことが、この記事を書こうと思ったきっかけでした。
でも、女の子だからおままごとが好きとは限りません。
そして、男の子だからおままごとをしないとも限りません。
男の子でも、おままごとが大好きな子はいます。
反対に、女の子でもおままごとには興味がなく、外遊びや工作、ブロックなどが好きな子もいます。
遊びの好みは、性別だけで決まるものではありません。
保育の現場でも、子どもたちは本当にさまざまな遊びを選びます。
同じ部屋にいても、ままごとコーナーで遊ぶ子もいれば、ブロックを選ぶ子、絵を描く子、友達と身体を動かす子もいました。
だから、もし我が子がおままごとをしないことが気になったら、
「どうしておままごとをしないんだろう?」ではなくて
「この子は何をしているときが一番楽しそうかな?」と見てみてください。
車を並べているなら、「何を作っているの?」
ブロックなら、「これは何のお家?」
虫を探しているなら、「何を見つけたの?」と聞いてみるのもいいでしょう。
親が「おままごともやってみたら?」と遊びを増やしてあげる必要はありません。
自分で選んで決める。
これができるのも、5歳になったからです。
まずは子どもが夢中になっている遊びを知ることから始めてみてください。
5歳のおままごと遊びで期待できる発達への効果とは?

おままごとには、料理のおもちゃで遊ぶだけではない展開があります。
おままごとと大きな括りの中には、言葉のチョイス、遊びの情景、役割を決めたり遊びの道具も選びます。
その経験から学べることはたくさんあります。
ただし、ここでは「おままごとをすれば必ず○○の力が伸びる」とは考えません。
まずはおままごとの中で、どんな経験をしているのかに注目してみましょう。
おままごとを通して想像力や言葉を使う経験ができる
おままごとの大きな特徴は、実際にはないものを「あること」にして遊べるところです。
空のお皿を持って、「ご飯できたよ」と言う。
何も入っていないコップを渡して、「ジュースどうぞ」と言う。
椅子を並べて、「ここが病院です」と決める。
大人から見ると何もないように見えても、子どもの中ではちゃんと遊びの世界ができています。
さらに、誰かと一緒に遊べば、会話をしながら遊びを進めていくので、言葉のやりとりも生まれます。
もしおうちでおままごとをしていたら、親が全部リードしなくても大丈夫です。
子どもから、「ママ、お客さんね」と言われたら、「はい。まだお店は開きませんか?」と返す。
「ご飯ができましたよ」と言われたら、「ありがとう、いただきます」と返す。
これだけでも、子どもが作った遊びの世界に参加できます。
親が遊びを考えるというより、子どもが考えた遊びについていき、一緒に遊ぶのです。
愉快で面白い言葉を使って接客してくれたりもしますよ!
「お待たせいたしましてるので〜こちらへどうぞ〜」とかね笑
おままごとは役割や会話を楽しみながら人との関わりを経験できる
おままごとをすると、自然に役割が生まれますよね?
「私がお母さん」
「僕は赤ちゃん」
「じゃあ、次はお店屋さん」
というように、自分たちで決めることもあるでしょう。
もちろん、いつも仲良く決まるわけではありません。
「私もお母さんがいい」
「先に使ってた!」
と意見がぶつかることもあります。
でも、そうしたやり取りも、人と一緒に遊ぶ中で起こる経験です。
人の意見も知る、自分の気持ちを伝える、我慢する、譲り合う、こんなことも成長に繋がります。
子どもの「遊び」は大人には未知の可能性を秘めています。
ワクワクでしかないですよね。
まとめ|5歳のおままごとは好きでもしなくてもその子らしくさ
5歳でおままごとが好きだからといって、幼いなんてことはありません。
そして、おままごとをしないからといって、それだけで心配になることもありません。
自分の好きな遊びを見つけられて、夢中になって遊ぶことができる5歳。
遊びに必要なものを揃えたり、作成したり、方法を考える。
やってみたい!やろう!という好奇心を大切にしたいですよね。
おままごとは、子どもが経験できる遊びの一つです。
好きなら、思い切り楽しめばいい。
興味がなければ、別の好きな遊びを見つければいい。
その子なりの「好き」を見守り、大切にしてあげたいですね。


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